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2016年10月18日 (火)

歌舞伎、勧進帳、歌舞伎18番の1つ、安宅の関(小松、石川県)、とは(2016.10.18)

 歌舞伎、勧進帳、歌舞伎18番の1つ、安宅の関が、一昨日、10月16日(日)、市川海老蔵さんらにより、史跡、安宅の関(小松市安宅町、石川県)で上演され、海沿いの野外席を埋めた千百人ほどの観客を魅了しました。

 全国巡業、古典への誘い(1~26日)の一部として、14日から開かれていた小松特別公演(北陸中日新聞後援)の最後を飾る舞台として催されました。勧進帳が、安宅の関で演じられるのは、作品が完成した江戸時代後期以来初めてで、歌舞伎の歴史に新たな一ページが加わりました。

 勧進帳では、追われる源義経の一行を、家来の弁慶が、勧進帳(白紙の巻物!)を読み上げる機転で、安宅の関を通り抜けようと試みます。その義経への忠義を尽くす弁慶の姿に、関守の富樫が心を打たれ、義経を見逃す場面がよく知られています。 

 市川海老蔵さんは、3年前に亡くなった父、12代目市川団十郎さんが、生前に熱望していた、安宅での勧進帳の公演の思いを胸に、弁慶を圧巻の表現力で演じ、中村獅童さんが富樫を務めました。松林を背景に薄暮から暗闇に浮かび上がる舞台での丁々発止の問答に、客席からは、成田屋!の掛け声や大きな拍手が送られました。公演後、海老蔵さんは自身の公式ブログで、今日の経験は宝です、と感慨深げに語りました。

 小松市は安宅の関のほか、250年近い歴史を持つ、曳山(ひきやま)子供歌舞伎が受け継がれるなど、歌舞伎のまちとして知られ、故12代目市川団十郎さんがたびたび訪れ愛した場所として市川宗家とも深いつながりがあります。(北陸中日新聞、太田博泰より)

〇 勧進帳、安宅の関

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弁慶: 市川海老蔵さん(左)、 富樫: 中村獅童さん(右)、10月16日(日)、石川県小松市安宅町、屋外特設舞台(北陸中日新聞、戸田泰雅撮影)

勧進帳 十二代市川団十郎襲名、弁慶: 市川団十郎、富樫: 中村勘三郎、義経:尾上梅幸、 歌舞伎座、1985年(昭和60年)4月、YouTube(JN6231): https://youtu.be/xT4gfzOCWIc

(解説) 勧進帳は、7代目市川団十郎(1791~1859年)が作り上げ、市川宗家が代々受け継いできた歌舞伎の代表的な演目です。鎌倉幕府を開こうとする兄源頼朝に追われ、落ち延びようと身分を隠し移動する義経と弁慶の一行を、関守の富樫が疑うが、弁慶の機転と忠義心が富樫の心を打ち、正体を知られつつも通行を許可される物語です。弁慶、富樫、義経の役は歌舞伎の歴代の看板役者が演じてきた花形で、特に弁慶と富樫による掛け合いが見どころです。

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石川県 史跡名所 安宅の関、全国史跡名所巡りの旅: http://史跡名所.net/?p=196

(Link)
 〇 富樫氏(とがしし、加賀守護家、野市、のち野々市)、安宅の関跡(勧進帳、小松)、一向一揆(高尾城陥落、百姓の持ちたる国、金沢御堂の設置、のち金沢城へ)、とは(2012.9.15): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/2012915-cde8.html

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