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2018年1月26日 (金)

長谷川等伯、県文化財指定、桃山時代の紙本墨画、松竹図屏風、猿猴図屏風、国宝 松林図屏風、とは(2018.1.26)

 長谷川等伯(はせがわとうはく、1539~1610)は、能登七尾生れ、桃山時代の画家。このたび、松竹図屏風(しょうちくずびょうぶ)、猿猴図屏風(えんこうずびょうぶ)などの紙本墨画(しほんぼくが)が、2018年1月12日、石川県文化財保護審議会で、県文化財として答申され、指定されることになった。

〇 松竹図屏風

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松竹図屏風、紙本墨画、桃山時代、石川県七尾美術館蔵

 大きな松を左手に濃淡の墨で竹を描き分けて奥行きがある。竹の節を濃淡で際立たせる表現があり、墨の色や筆の勢いから50代後半に制作したとみられる。国宝の「松林図屏風」につながる表現で、樹木による空間表現が優れているとされた。 

〇 猿猴図屏風

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猿猴図屏風、紙本墨画、桃山時代、石川県七尾美術館蔵

 中国の禅僧画・牧谿(もっけい)の作品に学びながら好んで描いた画題で、樹木の上に座る母子猿と枯れ木にぶら下がる父猿らしき猿が描かれている。水墨表現の熟練と等伯らしい動物表現で、等伯の全盛期である50~60代の制作過程を知るうえで貴重な作品とされた。

〇 国宝 松林図屏風

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国宝 松林図屏風、紙本墨画、安土桃山時代〈16世紀)、東京国立博物館蔵

 靄に包まれて見え隠れする松林の何気ない風情を、粗速の筆で大胆に描きながら、観る者にとって禅の境地とも、侘びの境地とも受けとれる閑静で奥深い表現となっている。 

 1592年(文禄元年)、等伯が祥雲寺障壁画(現・智積院襖絵)を完成させた翌年、息子の久蔵が26才の若さで亡くなっており、その悲しみを背負った等伯が、人からの依頼ではなく自分自身のために描いたとも言われています。 

(参考資料) 朝日新聞: 県文化財4件指定へ、利休所有「黒楽茶碗」や等伯屏風; 北陸中日新聞: 県文化財に4県答申 長谷川等伯の2作品など(2018.1.13).

(Link)

 〇 石川県七尾美術館(長谷川等伯、所蔵品): http://nanao-art-museum.jp/?cat=13

 〇  長谷川等伯(はせがわとうはく、安土桃山・江戸初期の絵師)、能登の七尾から京の都へ、壮麗な金碧画から水墨画の世界へ、画風の変化をもたらした人生の出来事、とは(2011.10.7): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/2011107-4750.html

 

 

 

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