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2017年11月 2日 (木)

西国三十三所、観音さまの慈悲に出会う旅、日本最古の巡礼の道、とは(2017.11.2)

 日本最古の巡礼の道とされる西国三十三所は来年、開創1300年を迎える。京都や奈良など、近畿地方を中心に、2府5県にまたがり、道のり1千キロ、33寺院観音さま観世音菩薩)がまつられた霊場である。 

  33の数は、観音経(法華経の一章)に説かれる、観音さまが、聖観音や十一面観音、千手観音など、33の姿に身を変え、悩み苦しむ人々の声を聞き、求めに応じて、救いの手をさしのべてくれる!

 順序は、平安時代、1150年(久安6年)の長谷僧正(参詣次第)、1161年(応保元年)の覚忠(三十三所巡礼紀)等に見られる。 和歌山県の那智の青岸渡寺を第1番とし、岐阜県の谷汲山の第33番の華厳寺を納めとする

 平安中期ごろ、花山上皇が、宝印(ほういん、寺社の護符や納経帳などに押印する宝珠形の印鑑)を掘り出し、地獄に落ちないように自ら巡拝し、三十三所を再興したと伝わる。平安後期には天皇や公家が巡るようになり、鎌倉時代から室町時代にかけ徐々に庶民にも広まった

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西国三十三所の観音菩薩巡礼(第1番 青岸渡寺~第33番 華厳寺)、1番 如意輪観音御前立、6番 十一面千手千眼観音、13番 如意輪観音御前立、18番 如意輪観音御前立、25番 千手観音、29番 馬頭観音御前立、西国三十三所草創1300年記念の「特別印」

〇 西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)

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第1番 那智山 青岸渡寺(せいがんとじ、天台宗、本尊は如意輪観世音菩薩)、http://www.saikoku33.gr.jp/place/1、もと那智の滝を中心にした、神仏習合の一大修験道場であったが、明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離した。

和歌山県 1 青岸渡寺 2 紀三井寺(金剛宝寺) 3 粉河(こかわ)寺

大阪府 4 施福寺(槙尾寺) 5 葛(藤)井寺(剛琳寺)

奈良県 6  壺阪寺(南法華寺) 7 岡寺(竜蓋寺) 8 長谷寺(初瀬寺)

      9 興福寺南円堂

京都府 10 三室戸寺 11 上醍醐寺

滋賀県 12 正法(しょうぼう)寺(岩間寺) 13 石山寺 14 三井寺(園城寺)

京都府 15 観音寺(今熊野) 16 清水(きよみず)寺 17 六波羅密寺 

      18 頂法寺(六角堂) 19 行願寺(革堂) 20 善峰(よしみね)寺

      21 穴太(あのう)寺

大阪府 22 総持寺 23 勝尾(かつお)寺

兵庫県 24 中山寺 25 清水寺 26 一乗寺 27 円教寺

京都府 28 成相(なりあい)寺 29 松尾(まつお)寺

滋賀県 30 宝厳(ほうごん)寺 31 長命寺 32 観音正寺

岐阜県 33 華厳寺

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第33番 谷汲山 華厳寺(けごんじ、天台宗、本尊は十一面観世音菩薩) 、http://www.saikoku33.gr.jp/place/33、広い境内には、巡礼の満願・結願の地として、厳かな雰囲気がある。

(解説) 四国八十八ヵ所は、山岳信仰などに由来し、海辺や山中で苦行する道、辺路(へじ)が遍路(へんろ)になったとされる。同行二人(どうぎょうににん)といい、弘法大師と共に歩く。

 西国三十三所は、観音さまの慈悲を授かる巡礼で、遍路とは呼ばない。極楽浄土にいる阿弥陀如来と違い、観音さまはあえて浄土には行かない。現世で苦しむ人々を幸せにしようと誓いをたて、33の姿に身を変え、人々を救ってくれる。33とは、無限を意味し、あらゆる姿に身を変えて人々を救ってくれる!

 竹生島宝厳寺(ちくぶじまほうごんじ、滋賀県長浜市)の峰覚雄管主(かくゆうかんしゅ、住職)は、「観音さまは、正式には観世音菩薩。世の音を目で見るのではなく、苦しむ人の声なき声を心で観(み)る」、「心の豊かさがおろそかになった今こそ、観音さまの寺をお参りし、心の奥底に眠る心理を再発見してほしい」、と言う(朝日新聞:文化の扉、西国三十三所 慈悲の旅、2017.10.29)

(Link)

 〇 松尾芭蕉(奥の細道、那谷寺)にまつわる歴史紀行、石山の石より白し秋の風、この句の中の石は那谷寺(加賀)の石、それとも石山寺(近江)の石なのか、とは(2009.9.7): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/200997-2429.html 

 〇  空海(弘法大師)の仏道修行と霊場の謎、大龍嶽(21番札所、大龍寺、德島)、御厨人窟(24番札所、最御崎寺、高知)、高野山(奥の院、金剛峯寺、和歌山)、四国遍路の歴史、とは(2009.6.15): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/2009615-7b36.html

(追加資料)

〇 国宝 「普賢菩薩騎象像」 

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国宝 「普賢菩薩騎象像」 平安時代 12世紀 東京・大倉集古館蔵

(解説) 普賢菩薩は,文殊菩薩とともに釈迦如来の脇侍です。文殊菩薩は獅子に,普賢菩薩は象にそれぞれ乗っています。また,文殊は智恵を,普賢は慈悲を表すと言われています。

〇 国宝 「普賢菩薩像」 

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国宝 「普賢菩薩像」 平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵

(解説) 舞い落ちる花の下で白い象に乗る普賢菩薩を描いた、平安時代後期の仏画を代表する作品。普賢菩薩は、文殊菩薩とともに釈迦如来の脇に従う菩薩であるが、法華経を唱えて修行する者があれば、六本の牙をもった白象に乗って現れ、守護すると説かれている。

 

 

        

      

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