« 兼六園の秋のライトアップ、紅葉のモミジと唐崎松の雪吊りの幻想的な光景、とは(2017.11.22) | トップページ | 樹木公園の紅葉と雪吊り〈11月26日)、イロハモミジとメタセコイヤが織りなす紅葉、ツツジの竹又吊りの風景、とは(2017.11.28) »

2017年11月24日 (金)

スパコン超える量子コンピューター、初の国産機開発に成功し公開、国産計算機「量子コンピューター」と呼ばず  内閣府「国際定義定まっていない」、とは(2017.11.24)

 国立情報学研究所や理化学研究所、東京大学、NTT物性科学基礎研究所(神奈川県厚木市)などの国のプロジェクトチームは、内閣府の研究支援制度を使い、2017年(平成29年)11月20日、スーパーコンピューターをはるかに超える高速計算ができる、国産の「量子コンピューター」を、光ファイバーとレーザーを組み合わせた独自の方法で開発し、その試作機を公開した。

 基礎研究は、1980年(昭和55年)年代に始まり、日本の業績も世界的に評価されている。が、実用化では米IBMやグーグルなどが先行。カナダのD-Waveシステムズは2011年(平成23年)に一部実用化し、米航空宇宙局(NASA)などが活用している。

国産初  量子コンピュータの開発に成功、NHKニュース(2017.11.20  3:54):https://www.youtube.com/watch?v=dGgpHDdbYlg

Photo_4

公開した量子コンピューター、パネルに2000ノード(ネットワークの節点)のMAXCUT(最大カット)問題の入出力情報を示した様子。左側 問題を入力した状態、右側 計算結果。神奈川県厚木市、2017.11.20

 量子コンピューターは、光ファイバーの回路の中でレーザー光の「粒」(光子!)を多く発生させ、どのような状態で光の収まりが最も良くなるかを見ることで、答えが導かれる仕組みである。また、試作機の冷却は、大型電子レンジ程度の1キロワットで済むという。連続での作動時間も、熱が伝わりにくい箱に入れるなどして、実験段階の10分から24時間まで延ばすことに成功した。

 Photo_3

 従来のスパコンで使われるソフトウェアは使えず、開発に必要な専門家は不足している。このため、ケンキュウグループは、試作機の段階で企業や研究機関に量子コンピューターを使ってもらい、そこで得た技術の開発や人材育成につなげることにした。

 一般の人も使えるように、11月27日から、インターネット上でシステムを公開し、専用サイト(https://qnncloud.com/)で申請すれば利用できる。世界的な開発競争が進む中、試作段階で公開して改良につなげ、2019年(平成31年)度末までに国産での実用化を目指す。

 これには、人工知能や新薬の開発、交通渋滞の解消、無線通信など、様々なネットワークを効率化など莫大な需要が見込まれている。(朝日新聞:2017.11.20、北陸中日新聞:2017.11.21)

(Link)

 〇  数字(大数、小数)と図形(黄金比、白銀比)にまつわる歴史実話、東洋、西洋の思考、感性の違い、デジタル(二進法)とアナログ(フーリエ解析)のコンピュター(計算機)、とは(2009.9.5): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/200995-2f40.html

(追加説明)

〇 量子コンピューター

 国産初の「量子コンピューター」は、NHKニュースによると、全長1kmのループ状の光ファイバ-に、レーザーで量子である光の粒(光子!)を大量に入れ、超高速で回転させ、複雑な組み合わせの問題を解くのに応用した。

 従来のコンピューター(スウィッチのON・OFF、光の点滅!)は、データを「1」か「0」のビット単位で小さな半導体に記録する。

 一方、量子コンピューター(電子、光の粒(光子)の超高速回転!)は、電子や光子などの「重ね合わせ」と呼ばれる現象のおかげで、量子ビット(キュービット)が同時に2つの状態でいることができる。 これは、「1」と「0」を同時に保持するので、2つの量子ビットであれば、「00」「01」「10」「11」の4つの値を記録でき、超高速計算が可能となる。

 光ファイバーに異なる波長のレーザー光を2千回流し、光がお互いに干渉(かんしょう)しあう中で模擬的な「重ね合わせ」の状態をつくり、これを使って計算する。

 多くの選択肢の中から最もいい組み合わせは何か、という特定の問題を解く計算に強いと言われている。

〇 量子コンピューター 新方式? 日本から発表 定義めぐり議論  海外の装置商品化も  朝日新聞(デジタル): https://www.asahi.com/articles/DA3S13402896.html

 超高速計算の実現が期待される量子コンピューター。その一つとして日本の研究チームが発表した「QNN]は、これまで考えられてきた原理とは異なる方式で、研究者から異論が相次いだ。定義をめぐる議論が始まる一方、国内外で様々な方式の研究が進む。(朝日新聞、2018.3.15)

〇 国産計算機「量子コンピューター」と呼ばず  内閣府「国際定義定まっていない」  朝日新聞(デジタル): https://www.asahi.com/articles/ASL3R2S5QL3RULBJ001.html

 NTTや国立情報学研究所などが開発した計算機「量子ニューラルネットワーク(QNN)」について、内閣府は当面、「量子コンピューター」と呼ばないことを決めた。国際的な定義が定まっていないためで、今後も研究を続ける。これは、QNNには従来のコンピューターと同様の電子回路が組み込まれており、「量子コンピューターではない」という指摘が研究者から出ていた。こうした議論を受け、内閣府は専門家7人の意見をまとめた報告書を公表。また、国際学会では、量子コンピューターの定義の議論が続いている。(朝日新聞、2018.3.24) 

« 兼六園の秋のライトアップ、紅葉のモミジと唐崎松の雪吊りの幻想的な光景、とは(2017.11.22) | トップページ | 樹木公園の紅葉と雪吊り〈11月26日)、イロハモミジとメタセコイヤが織りなす紅葉、ツツジの竹又吊りの風景、とは(2017.11.28) »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 兼六園の秋のライトアップ、紅葉のモミジと唐崎松の雪吊りの幻想的な光景、とは(2017.11.22) | トップページ | 樹木公園の紅葉と雪吊り〈11月26日)、イロハモミジとメタセコイヤが織りなす紅葉、ツツジの竹又吊りの風景、とは(2017.11.28) »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

歴史散歩とサイエンス

無料ブログはココログ