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2017年9月24日 (日)

雪舟、幻の水墨画、倣夏珪山水図、84年ぶり発見!、とは(2017.9.24)

 日本を代表する水墨画家、雪舟〈せっしゅう、1420~1506?)が、室町時代、約550年前に描いた作品水墨画倣夏珪山水図(ほうかけいさんすいず)が84年ぶりに見つかった。雪舟の活動拠点は現在の山口県で、作品を預かった同県立美術館が、2017年(平成29年)9月19日、東京都内で発表した。

〇 雪舟

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雪舟〈1420~1506)、自画像、(重要文化財)

〇 山水図

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雪舟、倣夏珪山水図(ほうかけいさんすいず)、(重要文化財)

(解説) 雪舟が、中国・南宋時代(12~13世紀)の宮廷画家・夏珪(かけい)の作風に倣(なら)って描いた「倣古図シリーズ」のうちの一点である。

 雪舟は6点の国宝を残しているが、見つかった作品は、軸装された約30㎝四方のう団扇形(だんせんけい)の中に、水辺に岩や木々、船に乗る人、奥には、なだらかな山脈などが描かれている。

〇 秋冬山水図

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雪舟、秋冬山水図(しゅうとうさんすいず)、(国宝)、東京国立博物館蔵

 学習院大の島尾新教授は「雪舟代表作で同じく夏珪風に描かれ、国宝に指定されている「秋冬山水図」や「四季山水図(山水長巻)」への流れを知ることができる作品」と話している。 倣古図シリーズの作品6点は、重要文化財に指定されている。山下裕二・明治学院大学教授は、筆致落款(署名)などから真筆と判断したと説明した。

 この作品は、1933年(昭和8年)に九州の電鉄会社が美術品を売り出そうと作ったカタログに掲載され、その後行方不明になった。が、昨年、国内の個人が所蔵していることが分かり、複数の研究者が真筆と判断したという。美術館は発見の状況や所有者の詳細を明らかにしていない。

(参考文献)

〇 朝日新聞: 雪舟 幻の山水図 重文級 個人蔵 83年ぶり確認、1917.9.20(水); 北陸中日新聞: 雪舟の水墨画 84年ぶり発見 識者「代表作につながる作品」、1917.9.20(水)

雪舟等楊〈せっしゅうとうよう、1420~1506?、諱(いみな)は拙宗等楊)、 室町後期の禅僧、水墨画家

 京都の相国寺で絵の修行を積んだ後、30代の半ばに周防(山口)へ移り、守護大名大内氏の下で画僧として活躍する。遣明使随行して1467年(応仁1年)から2年ほど明に滞在。 帰国後には、豊後(大分)や美濃(岐阜)など西日本を旅して回り、長さ約16mに及ぶ四季山水図山水長巻、天橋立図、破墨山水図など)、(国宝、東京国立博物館蔵)を描いた。抽象的な空間感覚が特徴で、中国でも認められた。お堂の柱に縛れ付けられたまま、涙を墨のようして足の指でネズミを描いたという逸話が残る。

(参考資料)

〇 秋冬山水図(e国宝、東京国立博物館蔵):
http://www.emuseum.jp/detail/100146/000/000?mode=simple&d_lang=ja&s_lang=ja&word=%E7%A7%8B%E5%86%AC&class=&title=&c_e=&region=&era=&century=&cptype=&owner=&pos=1&num=1

〇 四季山水図(e国宝、東京国立博物館蔵):
http://www.emuseum.jp/detail/100310/000/000?mode=simple&d_lang=ja&s_lang=ja&word=%E9%A6%AC%E9%81%A0&class=&title=&c_e=&region=&era=&century=&cptype=&owner=&pos=9&num=2

〇 四季花鳥図(e国宝、東京国立博物館):http://www.emuseum.jp/detail/101001/000/000?mode=simple&

(Link)

 数字(大数、小数)と図形(黄金比、白銀比)にまつわる歴史実話、東洋、西洋の思考、感性の違い、デジタル(二進法)とアナログ(フーリエ解析)のコンピュター(計算機)、とは(2009.9.5): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/200995-2f40.html

(追加資料)

〇 国宝 雪舟等楊 「天橋立図」

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国宝 雪舟等楊 「天橋立図」 室町時代 15世紀 京都国立博物館蔵

(解説) 雪舟等楊筆、国宝「天橋立図」(紙本墨画淡彩/室町時代)。落款も印章もないため雪舟の真筆かどうか定かでなかったが、大正時代頃には雪舟最高傑作の一つとされ、1934(昭和9)年に国宝に指定された。描いた場所、視点、依頼主は誰か、画中の書き込みなど謎の多い絵といわれる。

〇 重要文化財 雪舟等楊 「四季花鳥図屏風」(右隻)

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重要文化財 雪舟等楊 「四季花鳥図屏風」(右隻)室町時代 15世紀 京都国立博物館蔵

(解説) 弟子の作が大半を占める伝雪舟(1420~1506?)筆の花鳥図屏風絵群の中にあって、唯一、雪舟自筆とみなされている作品である。両隻とも松・梅の巨木によって画面全体が支えられ、その周囲に四季の草花や禽鳥類が配されているが、異様な屈折をみせる樹木と鳥たちのアクの強い描写により、画面には独特の緊張感、重苦しさがもたらされている。おそらく、手本にされた中国・明代ころの花鳥図の影響であろう。 なお本図は、文明15年(1483)石見の益田兼堯の孫、宗兼の襲禄祝いに制作されたものと伝えるが、確証を得ない。 

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